西新宿界隈に生息する男のブログ

十二社の怪談

読者の皆様は、幽霊を見たことや、不思議な体験をしたことはあるだろうか。

私は二回ある。しかも割りと最近なのだ。

場所はその2回とも、新宿駅から見て、新宿中央公園の1つ裏にあたる十二社通りである

1度目。時期は去年の蒸し暑い夏の深夜だった。

熊野神社前の交差点から、成子坂下に向かって、散歩がてら青梅街道沿いの肉のハナマサに行くべく嫁と一緒に徒歩で向かっていた。

歩いていたのは進行方向に向かって右側の歩道。ちょうど、新宿スクエアタワーの前あたりでそれは起こった。

歩いていると、歩道上に人がうつ伏せになって倒れているのが見えた。出で立ちはホームレスの様な、あまり身なりがよくないと思われる雰囲気に感じた。

酒に酔ってしまったか疲れてしまって歩道で寝てしまったのかな?

最初はそう思って、少し避けるように通りすぎた。

その時、なんだかとても嫌な感じがしたのを憶えている。

通りすぎてすぐ、本当にすぐ。3秒後くらいに、ふと、生きてるのかな?大丈夫かな?と思って、後ろを振り向いた。

ちなみにこの時同時に嫁も振り向いている。

そこには…タイル敷きの歩道があった。

横たわっている人などいないし、ゴミ一つ落ちていない。

そう、僅か3秒で忽然と消えてしまったのである…。

私と嫁はそのまま絶句。とても恐ろしくなって早足で立ち去った…。

あれは一体なんだったんだろう…

そして2回目

2回目は1回目から数ヶ月立った寒い冬の夜の事。

場所はなんと…1回目と全く同じ、新宿スクエアタワー前。

今度は成子坂下から熊野神社方面へ向かっての帰り道の事。

新宿スクエアタワーにはタリーズコーヒーがあって、そこには喫煙可能な席がビルの植え込みと建物の間に設けられている。

時間は深夜2時か3時頃。喫茶店は当然閉店し、外席は当然暗闇に近い感じなのだが…

歩道を歩いていてふと植え込みを見たら…

髪の長い女が外席に座って、笑っている様に小刻みに頭を揺らしながら、テーブルに置いた紙に向かって何かを必死に書いている様に見えた。

当然、ものを書いたり、読んだりするような明るさでは無い。ほぼ暗闇に近い中で、書物をする謎の女…。

見た瞬間、サーっと血の気が引くのがわかった。

私はすぐその場を駆け足で立ち去った…。

そこにいたのが、不法侵入した女性なだけなのか…はたまた違う何かなのか…今となっては確かめようもないが、普通とはなにか違う感じがしてならない…。
以上、私が経験した事がある不思議な体験である。

 

※注

なんだか新宿スクエアタワーに対する営業妨害と捉えられてもおかしくない事になっていますが…そういった意図はありません。
実際、スクエアタワーのタリーズはとっても良い雰囲気で、ゆったりした椅子があって、座席の間隔も広くて快適で、本もたくさん置いてあって、そんなに混雑もしないと良いことずくめなので、よく利用していたりします。タバコも吸えますし(外席ですが)オススメです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近のコメント

*twitter*